- ビットコインの価格はなんであんなに上がり下がりするの?
- まるでジェットコースターじゃん、怖くて投資なんてできない
こんな疑問を解決できる内容になっています◎
「仮想通貨投資」をしている人が周りにチラホラいたり、投資をしている人はいなくても、「仮想通貨」というフレーズを聞く機会が多くなっていませんか?
2021年のビットコイン価格は、11月に最高値の「1BTC=763万円」を記録したものの、直近では1月24日に「1BTC=384万円」まで値下がりするなど、チャートをみても明らかなように、それはまるでジェットコースターw
なお、先日投稿した「仮想通貨投資9ヶ月目運用レポート」では、私がビットコインを購入してから現在に至るまでの運用実績を振り返りながら、仮想通貨投資の向き合い方についてまとめています。
興味のある方はそちらも覗いてみてください。
そんな値動きをするものに投資なんてできるかよ
って思うのは無理もありません。
そこで今回の記事では
ビットコインの価格に影響を与えるものは何があるのか
について解説していきます。
ビットコインの価格が上下する原因を知っておくことは、仮想通貨(ビットコイン)投資をする上で精神安定剤の役目を果たしてくれるはずw
正しい知識を備えておくことで価格の急落に対して慌てることも減りますし、むしろ「買い時」と捉えられるようになりますよ◎
個人的には先日の運用レポートでもまとめたとおり、値動きを気にすることなく淡々と定期積立するのが最適だと考えています。
いずれにせよ、「価格が変動する要因」は仮想通貨投資をする上で、是非とも押さえておきたいポイントです。
今回のブログを読んで、仮想通貨(ビットコイン)への理解を少しずつ進めていきましょう!
【初心者向け】今さら聞けない仮想通貨-Vol.3〜ビットコイン価格が変動する原因5選〜
ビットコインの価格に影響を与えるものに関して、大前提として「売り手と買い手のバランス」というのは言うまでもありません。
「為替レート」と呼ばれるものと同じですね。
それに加えて、ビットコインは「中央組織を持たない自立分散的で民主的な運営」がされているため、例えば「日銀総裁や総理大臣の発言により株価が値下がり」と言ったこともありません。
だったら
ビットコインの価格に影響を与えるものは一体なんなの?
というと
ポイント
- 各国の規制・取り締まり
- 大量保有している人の言動
- 脱炭素問題との絡み
- 法定通貨への採用
- 4年に一度の半減期
の大きく分けて5つが挙げられます。
順番に解説していきますね◎
①各国の規制・取り締まり
一つ目に、「各国の規制や取り締まり」です。
日本に限らず世界各国で、仮想通貨・仮想通貨取引に関する法律が定められていますよね。
近年の規制や取り締まりでかなり話題になったことといえば、「中国での仮想通貨関連事業の全面的な禁止」が挙げられます。
ニュースで一度や二度は聞いたことがありませんか?
中国国内には「マイニング業者」が沢山存在していたんですが、中国共産党の独裁国家体制に暗雲をたちこめさせかねない「仮想通貨(ビットコイン)」の存在は…いただけなかったわけです。
※マイニング:仮想通貨取引の正しさを証明する人たち、一番に証明できると6.25BTCもらえるというルールが存在します
「中国国内で新たな規制がかかるたびにビットコインの価格が下落する」といった事態が頻繁に起きていましたが、全面的な禁止になった結果、中国の政治的な規制や動向がビットコインの価格に影響を与える大きさは減っていくとされています。
特に、存在感の強い国におけるビットコインや仮想通貨に対する規制は、価格の変動要因として要チェックですね◎
②大量保有している人の言動
今となっては、ビットコインは個人だけではなく企業や投資ファンドなども購入するようになりました。
ビットコインは発行上限枚数が2100万枚と定められているため、いわゆる大口所有者の発言や売却・購入などの行動が分かれば、その影響・効果は非常に大きく波及します。
その際たる例が、電気自動車メーカーTesla(テスラ)の代表取締役社長である「イーロン・マスク」氏の発言ですね。
自動車の販売代金を仮想通貨決済OKにしようかな〜
と言えばビットコインの価格が上がり、
ビットコインのマイニングは環境に悪いから、やっぱり仮想通貨決済はやめます
と言えばビットコインの価格が下がったり。
「特定の個人の言動一つで価格が動くこともある」ということは頭の片隅に入れておきましょう◎
③脱炭素問題との絡み
なんで脱炭素?
と少し疑問に思った方もいるかもしれません。
ビットコインでは先程も説明した「マイニング」という、「取引の正しさを証明」するための作業が10分おきに行われています。
これが大量に電力を使うわけです。
マイニング業者は、超高性能のPCを何十台と用意して、超高速に計算をして一番最初に取引の正しさを証明するために必死ですw
報酬は2022年2月現在で6.25BTC(日本円にして約3,000万円)ですからね。
PCでソフトを同時に動かしている時に熱を帯びることがありますが、日常で経験するものとは訳が違います。
熱を逃がせるように極寒の土地で作業するというのもありますが、それだけでは限界が。
ビットコインのマイニングによる年間の電力消費量は約150TWh(テラワットアワー)とされています。
数値がデカすぎて…って感じですが、2020年のスウェーデンの年間電力消費量を上回るそうですw
それは…環境によくない臭いがぷんぷんしますね。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00216/060300011/?n_cid=nbponb_twbn
「SDGs」が頻繁に言われるようになり、環境や気候変動への配慮は必須となってきました。
ビットコインをはじめとする仮想通貨の運営に、大量の電力消費を伴うというのは…いかがなものかと。
「環境との共生」という観点でも、ビットコインの価格が上下する可能性があるんですね◎
④法定通貨への採用
これは以前の記事にも書きましたね。
中米の「エルサルバドル」という国が、2021年9月7日からビットコインを法定通貨の一つに採用しました。
https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2021/fis/kiuchi/0901
エルサルバドル国内では、現在は「ドル」と「ビットコイン」の2つが法定通貨として利用可能です。
現実問題、エルサルバドル国内には銀行口座を持っていない国民が70%を超えており、出稼ぎで稼いだお金を国際送金するにも困難な状況がありました。
送金手数料も安く抑えられ、銀行口座がなくても送金できる「実体を持たない」仮想通貨ビットコインが、国民の日常生活にどこまで普及するのか。
ビットコインの普及が広まればその分需要が上がるため、ビットコイン価格は上昇することが期待されます(その逆もしかり)。
「ビットコインでの生活」が可能であると結論付けられた時には、エルサルバドル同様の経済規模・情勢の国においてもビットコインが普及する可能性があります。
そうなると
という日が来るかも。
エルサルバドルの今後の状況に限らず、世界の基軸通貨「ドル」の立場がどうなるか気になるところですし、アメリカがそれに対してどのような対策を取るのかも興味がありますね◎
⑤4年に一度の半減期
このブログでは初めて触れるキーワードです。
「半減期」ってなんやねん
ですね。
今回のブログでは度々登場した「マイニング」に関して、現在は報酬(取引の正しさを一番最初に証明できた業者への報酬)として6.25BTCが配付されます。
この報酬が、4年に一度の頻度で半分に減っていく仕組みなんです。
報酬額は
- 2016年7月:25BTC → 12.5BTC
- 2020年5月: 12.5BTC → 6.25BTC
といった感じ。
2024年には「6.25BTC → 3.125BTC」となるんですが
仕組みは分かったけど、なんでそんな仕組みを導入しているの?
というのも気になりますよね。
これは推測ですが
- ビットコイン誕生初期の頃は利用者を増やしたいし、流通量を増やしたいから、報酬としてビットコインの枚数も増やした(大盤振る舞い)
- すると、同じ割合で増やし続けると供給過多になってしまい、ビットコインの価値が下がってしまう
- その一方で、中央で貨幣の供給量を調整する機能がないから、仕組みとして組み込まないといけない
- だったら段階的(4年に一度)に報酬を引き下げて需要と供給のバランスを整えよう
という思考が働いたはずです(違ってたらごめんなさい)。
半減期を迎えるたびに、市場に流通するビットコインの供給量(新規発行量)は減っていく
というわけですね。
市場に出回る総数が2100万枚と決まっているので、ビットコインの価値が担保され続けていれば、新たに発行されたビットコインの価値は必然的に高まります◎
要するに、徐々に希少性は上がっていくことが期待されるということ。
なお、過去のチャートを確認すると半減期を境にビットコインの価格が上昇する傾向にあるため、次回の半減期である2024年に向けてビットコイン価格が上昇する可能性があるかも…?しれません
まとめ〜ビットコインは一般的な通貨とは異なる値動きをする〜
いかがでしたか?
今回は「ビットコインの価格に影響を与えるものは何があるのか」について5つに分けて解説しました。
その5つについておさらいすると
ポイント
- 各国の規制・取り締まり
- 大量保有している人の言動
- 脱炭素問題との絡み
- 法定通貨への採用
- 4年に一度の半減期
でしたね。
国の規制や脱炭素問題に関しては、個別株にも影響を及ぼすようなポイントかもしれません。
ですが、個人の発言で大きく値動きしたり、ビットコイン特有の仕組みだからこそ、という原因もありました。
常にアンテナを張ってあらゆる情報をキャッチするのは…しんどいですよね。
仮に情報をキャッチできたとしても、一個人ができることは特にありませんし、手のひらで踊らされるのがオチではないでしょうか。
なので結論としては、ビットコイン・仮想通貨の未来に賭けるなら、短期的な細かい値動きは気にしないこと◎
急落しているのを見て焦って売った後にめっちゃ値上がりした
なんてこともしたくないし、取引する度に一喜一憂するのも生活に支障が…。
投資してたの忘れてた
くらいが向き合い方としてはベストかもしれませんね笑
「ビットコインの価格に影響を与えるものは何なのか」、少しでも理解が進んだら嬉しいです◎
今回は「Vol.3」としてお届けしましたが、過去2回では
というテーマでまとめています。
興味のある方はぜひそちらの記事もご覧ください。
という感じで今回はここまで。
次回のテーマは「ビットコイン投資のメリットとは?」
特有の価格変動を見せるビットコインを投資対象として見たとき、果たしてどんなメリットがあるのか。
引き続き仮想通貨投資について一緒に勉強していきましょう!
それではまた。