今回の記事を読むことで
- そもそもビットコインっていつ生まれたの?
- 誰が考案して作ったの?
といった疑問を解決できる内容となっています。
このブログでは
仮想通貨・ビットコインやブロックチェーン技術、ビットコイン投資に興味があるけど始めるのがちょっと怖い…
といった方に向けて
ビットコインってそもそも何なの?
といった根本的な話からできる限り噛み砕いて、仮想通貨の仕組みなどについて分かりやすく解説してきました。
この「今さら聞けない」シリーズも5記事目となりましたが、今回は
「ビットコイン誕生の歴史」
を紐解いていきます。
今までの連載を読んでいただいた方は、仮想通貨に関する基本的な理解がある程度進み、「漠然とした怪しさ」も少しずつ解消してきたのではないでしょうか?
成り立ちや背景が分かると、全体の仕組みも理解しやすくなりますよね◎
今回の記事を通して
- ビットコインがどのようにして生まれたのか
- どんな思想が込められているのか
- 現在に至るまでにどんな出来事があったのか
このような内容が少しでも伝わったら嬉しいです。
それでは参りましょう!
【初心者向け】今さら聞けない仮想通貨-Vol.5〜ビットコイン誕生の歴史〜
ビットコインの誕生日は2009年1月4日
まず初めに、ビットコインが生まれたのは「2009年1月4日」とされています。
ビットコインは、取引の全てが「ブロックチェーン」という仕組みに刻まれています。
取引の正しさを証明するのが「マイニング」でしたね◎
「マイニング」作業をすることで、ブロックチェーンに新たなブロックを繋ぎ、全ての取引が数珠つなぎになっています。
となると、そのブロックの大元を辿ると最初の取引が分かりますよね。
その日付が2009年1月4日ということ◎
最初に生まれたブロックのことを「ジェネシスブロック」と呼ぶそうです。
サトシ・ナカモトという存在
2009年1月4日に誕生したビットコインですが
果たして誰が作ったのか
気になりますよね。
ビットコインの生みの親とされるのが「サトシ・ナカモト」という存在です。
日本人っぽい名前なんですが、正体は明らかになっていません、不思議ですね。
個人名を装っている名前ですが、団体として活動していた可能性もあるようです。
誕生から遡ること約2ヶ月(結構近い)、2008年11月にブロックチェーンに関する技術論文「ビットコイン:P2P電子通貨システム」が発表されました。
この論文を発表したのが「サトシ・ナカモト」なんですね。
「発表」と言ってもオンラインで行われたものでしたから、個人を特定できるものではありませんでした。
仕組みの開発も、「サトシ・ナカモト」や所属する特定の団体がチームで行われたものではなく、論文に書かれた技術に興味を持ったギーク(いわば技術オタク)によって行われました。
要するに「遊びの延長」で生まれたんですね。
ビットコイン誕生のきっかけをさらに紐解くと、2008年9月に起きた金融危機「リーマン・ショック」とされています。
金融危機からの立ち直りを図るため、景気刺激策として行われた紙幣の大量ばらまき(コロナ対策も一緒ですね)が、一部の人から中央銀行に対する不信感を募らせる要因となりました。
「中央集権的な管理体制」を敷いている法定通貨へのアンチとして、「非中央集権型」で民主的な管理を根底にしたビットコインが誕生したのではないかとされています◎
ビットコイン・ピザ・デー
2009年1月4日に誕生したビットコインは、初めのうちはオンラインコミュニティ内のギーク間で利用されていましたが、初めて「通貨」としての価値を持つ出来事が起こります。
それが、2010年5月22日のことでした。
「ビットコインの開発者がピザ2枚を注文し、その支払いをビットコインで行った」
というのが記念すべき最初の取引。
今までは貨幣としての価値を全く持っていなかったビットコインが、この日を境に「モノと交換することができる電子データ」として価値を見出されました。
ちなみに、その時の価格は
ピザ2枚 = 10000BTC
でした。
当時のビットコインの価値は、「1BTC = 0.2円」ほどとされていたので、当時の円換算でいえば2,000円なので相応の金額ですね。
それが今となっては「1BTC = 4,400,000円」。
現在価値でピザ2枚が440億円は…誰も予想できないw
ビットコインが価値を持つようになったことを記念し、5月22日は「ビットコイン・ピザ・デー」と制定され、毎年記念イベントが各国で開催されているようです。
ビットコインでピザを買った人のインタビュー記事がありましたので、参考までに掲載しておきます。
国内最大手仮想通貨取引所「コインチェック」が創業
2012年8月28日に国内大手の仮想通貨取引所である「コインチェック」 が創業されました。
なので日本国内でビットコインの人気が波及し始めたのはこの時期から、ということですね。
今から約10年前のことですから、思った以上に最近の話でした。
なお、ビットコインが初めて半減期を迎えたのが2012年のことでした。
半減期についての説明はこちらの記事からどうぞ。
マイニングの報酬が「50BTC → 25BTC」となり、供給量が抑制されたこともあってビットコインの価格は上昇しました。
NHKでビットコイン特集が放映
2013年の年末のことだそうです。
民間のテレビ番組ではなく、公共放送で特集が組まれるのは話題になりますよね。
bitFlyerが創業開始
コインチェック創業から遅れること2年、2014年にbitFlyerが創業を開始しました。
二度目の半減期
2016年がビットコインの二度目の半減期ということで、マイニング報酬が「25BTC → 12.5BTC」に。
この時もビットコインの価格は急騰しました。
そして、日本では「改正資金決済法」が成立し、仮想通貨の定義を明確化する法律が定められました。
この当時は、日本は仮想通貨に関して先進的な動きをしていたんですね。
今となっては後進国…w
仮想通貨元年の到来
翌年の2017年は「仮想通貨バブル」と呼ばれ、この一年で当初2,000ドルあたりで推移していたビットコイン価格は年末にかけて高騰。
20,000ドルまで上昇するものの翌年にバブルが弾け、一気に冬の時代に突入します。
呼称が仮想通貨から暗号資産に
2019年3月、金融商品取引法(いわゆる「投資サービス法」)、資金決済に関する法律の改正案が閣議決定され、仮想通貨の呼称が暗号資産になりました。
この時点で、「資産」としての特性を国も認めたと言えますね◎
三度目の半減期/個人投資家や実業家の仮想通貨所有により仮想通貨ブームの再来
2020年5月に3度目の半減期を迎え、マイニング報酬が「12.5BTC → 6.25BTC」に。
最近話題になった仮想通貨関連のニュースをピックアップすると
- テスラ社のビットコイン大量購入
- 中国の仮想通貨関連事業の全面的禁止
- アメリカの仮想通貨取引所コインベースがナスダック上場
- エルサルバドルがビットコインを法定通貨に
といったところですね◎
過去の記事でも取りあげましたね◎
まとめ〜ビットコインはまだ13歳〜
いかがでしたか?
今回は
【初心者向け】今さら聞けない仮想通貨-Vol.5〜ビットコイン誕生の歴史〜
と題して、ビットコインがどのようにして生まれ、現在にいたるまでどのような出来事があったのかについて紹介しました。
約12年間という干支が一回りする期間に様々なニュースがあり、ビットコインの価格が信じられないスピードで上昇していることが分かります。
最初の取引が「ピザ2枚」というのも、アメリカらしさがあって良いですよね。
こうしてビットコイン誕生の歴史を紐解いてみると、
「中央集権型の構造に対するアンチテーゼ」
というのは非常に面白いですし、この考え方が現在のWeb3.0の流れにつながっているのがすごく納得いくものでした◎
私自身がすごく勉強になったので、是非みなさんもこのブログを通して、仮想通貨やブロックチェーン活用技術などのインプットの参考にしてもらえたらと思います!
過去4回の「今さら聞けない」シリーズでは
をテーマにまとめています。
Vol.1から順番に読んでもらうと、ビットコインのことを基礎から学べます◎
今回はここまで!
ビットコイン誕生の歴史まで紐解いてきましたが、根本的な仕組みで解説していないテーマがあります。
ということで次回のテーマは「ブロックチェーンって結局なんだっけ?」。
お楽しみに!
それではまた。