こんにちは、masatoshiです。公務員の仕事に対してこんな悩みを抱えた経験はありませんか?

- 公務員の仕事は毎日同じことの繰り返しでつまらない…
- このまま公務員を続けていいのかな…安定して給料はもらえるけど安定しすぎててなんか違和感
- 公務員の仕事がつまならいって思ってるのは自分だけなの?、同じことを思った人っていないの?ほかの人はどんな対応をしたんだろう…
国家公務員一般職として7年間勤務した私が断言します。こうした悩みですが、持たない人はいないんじゃないかってくらいの悩みに間違いありません。まずはその悩みにしっかり向き合うことが大切です。その上で今回は、公務員の仕事がつまらない問題の対処法を3つ紹介します。
結論としては
- 転職・独立して環境をガラッと変える
- 公務員の仕事のつまらなさと共存する(つまらない中でやりがいを見出す)
- 仕事がつまらないのは割り切って、仕事以外の時間でスキルアップや趣味に没頭する
のどれかに取り組んでみましょう。
当たり前じゃん。と思う方も多いかもしれませんが、「公務員の仕事がつまらない」という現実を受け止めて、それを踏まえてどうするかを考えるしかないですよね。変えられるのは未来だけです。
本記事を読むことで、公務員の仕事のつまらなさに対する向き合い方や対策のヒントをつかむことができますし、これからの人生を自分らしく生きるきっかけになると個人的には思っています。
詳細を早く知りたい方は「公務員の仕事がつまらない時の対処法3選」からご覧ください。
それでは参りましょう。
公務員の仕事がつまらない理由5選

そもそも、なぜ公務員の仕事がつまらないと感じてしまうのか。この点について深堀りしていきます。公務員の仕事がつまらない理由はこの5つに集約されるのではないでしょうか。
仕事がつまらない理由5選
- 前例踏襲でルーティンワークな日々
- 仕事に対する価値、やりがいの見出しづらさ
- 業務のための業務が多く、不毛なことを強いられる
- 個人の判断で行動できない
- 閉鎖的な人間関係
順番に解説します。
①前例踏襲でルーティンワークな日々
一つ目が「前例踏襲でルーティンワークな日々」です。公務員の仕事は全て根拠・法律に基づいていますよね。だから前年のやり方と同じ流れで行うのが基本です。
各部署には代々受け継がれる分厚いマニュアルが存在し、型に当てはめて機械的な作業をすることが通常になっていきます。
作業の効率化を図ろうにも、根拠が邪魔をして作業を省略できない…なんてこともしばしば。自発的に新しいことをしようにもコスパが悪いという悪循環で、結局右から左の作業に…というのが実情ではないでしょうか。
②仕事に対する価値、やりがいの見出しづらさ
二つ目が「仕事に対する価値、やりがいの見出しづらさ」です。一つ目の前例踏襲でルーティンワークな日々から派生するものとも言えますね。
「このまま流れ作業のようにこなしていては良くないんだけど…変えようと努力しても結局変わらないからな」と思ってモチベーションは下がり、目の前の業務にやりがいを見いだせなくなることも多いです。
業務の中にはもちろんやりがいを感じる瞬間はあります。しかし、その瞬間が永続的にあるかといわれたらそうでもなくて、一緒に働く「人」に大きく左右されることも多かったと感じています。
公務員の業務の性質上、「公共の利益」を追求するため、いま取り組んでいる業務がどのように役立つかは非常に分かりづらいです。
③業務のための業務が多く、不毛なことを強いられる
三つ目は「業務のための業務が多く、不毛なことを強いられる」です。こちらも一点目や二点目と重複するかもしれません。
直接的に何か貢献するというよりかは、部署間や他省庁との連絡調整、決裁をもらうためだけの資料づくり、手続きにあやまりがないかを確認するためのチェック表を作成したかを確認するための書類作成。挙げ出したらキリがないですが「不毛なことをしているな…」と毎日思っていました。
私は昨年公務員を退職しましたが、退職せずに公務員として働き続けて役職がついたとしても、連絡調整の頻度や幅が広がり、上司のさらなるお伺いを立てるなどの不毛な作業が増える一方だと思っています。
④個人の判断で行動できない
四つ目ですが「個人の判断で行動できない」です。どこまでいっても役所・自治体の「組織」としての判断が求められます。個人に対する裁量はほとんど認められていません。個人が電話越しで回答したとしても、それは組織としての回答となります。
たとえ外線から問い合わせの電話が入ったとしても、その場で回答をすることは避けなければなりません。要件を確認して一度電話を切り、上司の判断を仰いだ上で回答、なんてことも日常茶飯事。
「公務員」という肩書きを背負うと、勤務時間外でも立ち居振る舞いに気をつけないといけないし、窮屈な思いをしている人もおおいのではないでしょうか。
⑤閉鎖的な人間関係
五つ目が「閉鎖的な人間関係」に対するつまらなさです。人の入れ替わりがほとんどないというのが、公務員という組織のすごく特殊なところ。
基本的には新規採用者が毎年加わり定年退職者が退職するだけで、年度途中の転職や早期退職者はほとんどいません。
私が所属していた省庁は総勢450名ほどのそれなりの規模感でしたが、対外的な接触機会はほとんどないため、いわゆる「内輪」のつながりが異様に濃くなります。そのようなつながりを好ましく思う人もいますが、私には全く合いませんでした。
同じような考えに至る公務員は多い話

「公務員の仕事はつまらない」となってしまう理由を5つ紹介しましたが、例え仕事がつまらなくても頑張りが評価される仕組みならモチベーションは生まれますし、待遇がイマイチであったとしても仕事が面白ければ、それもモチベーション維持につながります。
だからこそ「仕事の面白さ(つまらなさ)」は、人生そのもののハリや充実度に直結します。
個人的な感覚ですが入庁して5年くらいが経過すると、この悩みにぶち当たる人が数多くいるのではないでしょうか。でもそれは至極真っ当なことだと思います。

だって公務員の仕事って…つまらないもん。
従順なイエスマンさえしていれば安定して給料はもらえるし、頑張る必要がない。ぶっちゃけ頑張るほどコスパ悪いし、だらだらと勤務時間外まで仕事してたら残業代もついちゃう。
現職で公務員をしている人、公務員だった人は

こんな働き方をしてて本当にいいんだろうか…?
と思ったことはありませんか。
この時、どんな対処法をとるかで3タイプに分けられると思っています。
それが
- 割り切って公務員として働き続ける(趣味の時間に没頭する、家族との時間を生きがいにするなど)
- 覚悟を決めて公務員を脱出する(転職・独立)
- その問いにぶち当たりもせず、特に疑問に思うことなく働き続ける
このブログを読んでいる人は①と②の狭間で揺れているのではありませんか?
私は昨年脱出しました。次の章ではここを深掘りします。
公務員の仕事がつまらないと思った時の対処法3選

「公務員の仕事がつまらない」と思ったら、次の3つのどれかで対処するしかないと個人的には思っています。
仕事がつまらない時の対処法
- 転職・独立して環境をガラッと変える
- いかに早く帰れるかだけを考えて仕事するなどして、公務員の仕事のつまらなさと共存する(つまらない中でやりがいを見出す)
- 仕事がつまらないのは割り切って、仕事以外の時間でスキルアップや趣味に没頭する
順番に解説します。
①転職・独立して環境をガラッと変える
最も効果のある対処法です。私もフリーランス独立をして環境をガラッと変えました。公務員から転職・独立というのは体力が必要と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。
転職することはリスクが伴うかもしれませんが、「転職活動」であればノーリスクです。転職エージェントに登録してカウンセリングだけでも受けてみると、自分の市場価値を客観的に知ることができますし、知らない世界を知るきっかけにもなります。思いのほか条件のいい転職先が見つかるかもしれないですからね。
おすすめ転職エージェント3選
- JACリクルートメント:最初に相談すべきエージェント。キャリア相談のみもOK
- UZUZ(ウズウズ) :20代向けの転職エージェント。転職後の定職率90%超
- POSIWILL CAREER(ポジウィル):転職エージェントというより転職支援コンサルティング。キャリア設計の相談に打ってつけ。
具体的な転職方法やフリーランス独立のロードマップはそれぞれ詳しくまとめています。
なお経営コンサルタントの大前研一さんの言葉で、人間が変わるためには
- 時間配分を変える
- 付き合う人を変える
- 住む場所を変える
の3つ以外にはないというものがあります。
公務員という仕事を変えることで、大きく変わるきっかけになることは間違いありません。大事なのはしっかりと情報収集し、公務員という恵まれた環境を有効活用して事前に準備することです。
②いかに早く帰れるかだけを考えて仕事するなどして、公務員の仕事のつまらなさと共存する(つまらない中でやりがいを見出す)
二つ目以降に紹介するのが、一種の割り切りタイプ。
こちらはつまらないのは受け入れて、ひたすら作業効率だけを考えて業務に取り掛かるとか、人間関係をとことん深めて働きやすい環境構築に精を出すなど、「仕事内容以外」にやりがいを見出す努力をしてみるという提案です。
公務員として給料が確実にもらえて、福利厚生も充実していることに魅力を感じるのであればこの対処法でもいいのかなと思いますが、あまり健全ではないような気がしますよね。
それなら三つ目の対処法がいいのではないでしょうか。
③仕事がつまらないのは割り切って、仕事以外の時間でスキルアップや趣味に没頭する
こちらも割り切りタイプですが、完全に仕事は仕事として切り分け、仕事以外の時間をどれだけ充実させられるかを極めるという提案になります。
「仕事のやりがいってなんですか?」というスタンスを貫き、本業以外の時間でスキルアップや趣味に没頭したり、家族との時間を最大限持つなどして日々の充実度を高めるのも一つです。
スキルアップや趣味を極めた結果、公務員以外の方法で稼ぐことができるかもしれません。「いつか公務員を辞める」という前提でいろんなことに挑戦するというのは、人生経験としてもプラスになるので結構おすすめな方法といえるかもしれません。
スキルアップや自己投資におすすめなチャレンジ3選

公務員の仕事がつまらない時の対処法3選を紹介しましたが、最後に紹介した「スキルアップ」に関してさらに解説します。私自身、フリーランスとして独立して丸一年が経過しようとしていますが、今回紹介する3つに取り組むのが最もコスパが良いと断言できます。
その3選が
- ブログ運営
- プログラミング
- 読書
です。
①ブログ運営
一つ目におすすめなのが「ブログ」です。ブログを運営して商品を販売するまでのプロセスを経験することには、とても大きな価値があります。ブログはおすすめできるポイントしかないくらいおすすめで、日本国民全員がブログをやった方がいいと個人的には思っています。
ブログ運営をすることで、「Web上で商品を販売するスキル = Webマーケティングスキル」を学ぶことができます。Webマーケティングスキルがあれば転職する際にも有利ですし、安定して収益が出るようになったら独立することも可能。
収益化に至らなくてもブログを書くことで思考を整理することができますし、文章を書くスキルは公務員として働く際にもプラスでしかありません。
ブログ運営のメリットなどに関する詳細を知りたい方は「【元国家公務員が語る】公務員こそブログをやっておくべき3つの理由」をご覧ください。
②プログラミング
二つ目におすすめなのが「プログラミング」です。IT人材は慢性的に不足していますし、小学校の教育課程にもプログラミングが導入されたことからもわかるように、スキルとして非常に重宝されます。
プログラミングスキルも転職や独立スキルとして通用しますし、こちらも文章力と同様、公務員としての業務に活かせる場面もあるはずです。
プログラミングを通して論理的思考力が身につきますし、つぶしの効くスキルなので学んでおいて損はないでしょう。
さらなる詳細が知りたい方は「公務員がプログラミングを学ぶべき3つの理由【副業収入5万円を目指そう】」をご覧ください。
③読書
最後におすすめしたいのが「読書」です。ベタですが読書は本当におすすめ。業界の第一線で活躍する専門家の叡智の結集を、たった1,500円ほどで学べるのはコスパが良すぎです。
小説も悪くないですが、できればビジネス書や自己啓発、金融教育系など、ぱっと見で興味を惹かれる書籍を手にとってみましょう。幅広い教養や語彙力が身につきますし、読書がきっかけで新たな興味関心が生まれるかもしれません。
「活字が苦手なんだよね…」
って人は「聞く読書」がおすすめ。アマゾンオーディブルが有名ですが、さまざまな書籍を音声データとしてダウンロードできるので、通勤中や散歩しながらインプットができちゃいます。
スマホ一台で「聞く読書」ができるのは荷物にもならないので、個人的にはかなりおすすめなサービスです。アマゾンオーディブルなら初月無料で利用できるので、手始めに一冊ダウンロードしてみてはいかがでしょうか?
まとめ:公務員の仕事がつまらないことを受け入れた上で、どうしたいかを考えて行動するしかない

いかがでしたか?
今回は「【元国家公務員が語る】公務員の仕事がつまらない時の対処法3選」と題して、公務員の仕事がつまらない理由と、つまらない仕事の対処法3選を紹介しました。
人生は一度きりです。公務員を辞めるも人生、辞めないも人生、結局は行動あるのみなんですよね。行動しないかぎり現状は何も変わりません。過去はどうあがいても変えられなくて、変えられるのは未来だけです。
一歩踏み出す勇気がないんだよね…と思った方がいるかもしれませんが、踏み出せないのは情報が足りないだけですよ。思い返してください。初めて電車に乗る時に勇気が必要でしたか?電車の乗り方に関する情報が分かれば行動はできますよ。
まずは一番ハードルが低いと思ったことから行動してみましょう。
「やりたいことなんてないしな…」って思った方、絶対にそんなことはありません。生理的な欲求は必ずありますし、ゲームがしたいならそれでいいじゃないですか。やりたいことの先にお金につながることが待っているかもしれません。今の人生に納得できていないのは紛れもない事実です。後悔しない人生、明日死んでも満足できる毎日を過ごす努力をしたいですね。
「つまんないなー」なんて言ってる暇があったら、別に公務員を辞めるなんてことはしなくていいので、現実を受け入れて「これからどうするか」を考えて行動してみてはいかがですか?