2021年も残すところあとわずかですが、今回の記事は一年間の振り返りとして、一冊の書籍を紹介します。
それがタイトルにあるとおり
『DIE WITH ZERO』
です。
「0で死ぬ」って何が?という話ですが、要するに
- 所持金0で死ぬ
- 後世に残したい分だけは渡した(残した)上で、あとは全て使い切って死ぬ
ことをテーマにして書かれた書籍です。
自己啓発本ともいえますが、投資に関する書籍ともいえるし、人生・生き方そのものを考えさせられる一冊です。
自分自身、この本が2021年に読んだ書籍の中で一番印象に残っています。
「DIE WITH ZERO」という書籍に出会ったのは、YouTubeの本要約チャンネル「フェルミ漫画大学」でした。
動画を見て「これは詳細が気になりすぎる」と思い、ソッコーでポチり。
「DIE WITH ZERO」で紹介されている内容を見出し(本書では9つのルールとして紹介しています)レベルで抜粋すると
- 「今しかできないこと」に投資する
- 一刻も早く経験にお金を使う
- ゼロで死ぬ
- 人生最後の日を意識する
- 子どもには死ぬ「前」に与える
- 年齢にあわせて「金、健康、時間」を最適化する
- やりたいことの「賞味期限」を意識する
- 45〜60歳に資産を取り崩し始める
- 大胆にリスクを取る
といった内容となっています。
次の章から、個人的に特に印象に残ったフレーズや、大切にしたいと思った考え方などを紹介していきたいと思います。
「DIE WITH ZERO」の中で最も印象に残ったフレーズを抜粋
では、個人的に最も印象に残ったフレーズとその前後を抜粋して紹介していきます。
それがこちら↓↓↓
人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」
人生は経験の合計だ。
あなたが誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験の合計によって決まる。
最後に振り返ったとき、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになる。
だからこそ、この人生でどんな経験をしたいのかを真剣に考え、それを実現させるために計画を立てるべきだ。
そうしなければ、社会が敷いたレールのうえだけをただ進むだけの人生になってしまう。
いつかは目的地(死)に辿り着くが、その道のりは自分自身が選びとったものではない。
残念ながら、そんな人生を生きている人は多い。
人生最後の日に、満足のいく経験に満ちた人生を送れなかったと気づいた時の後悔がどれほど大きなものか、想像してみてほしい。
「人生でしなけらばならない一番大切な仕事は、思い出づくりです。最後に残るのは、結局それだけなのですから」
人は誰でも、常に思い出を通して人生の出来事を再体験できる。
身体が弱って思うように行動ができなくなっていても、それまでの人生を振り返ることで、大きな誇りや喜びを味わい、甘酸っぱい思い出に浸ることができる。
現代の社会では、勤勉に働き、喜びを先送りすることを美徳とする、アリ的な生き方の価値が持ち上げられすぎているということだ。その結果、キリギリス的な生き方の価値が軽視されすぎている。
つまり、キリギリスはもう少し節約すべきだし、アリはもう少し今を楽しむべきなのだ。
この本の目的は、アリとキリギリスの生き方の中間にある最適なバランスを見つけることだ。
いかがですか?
ルール2「一刻も早く経験にお金を使う」の中で登場する一節です。
「0で死ぬ」ことについて直接的に触れている箇所ではないのですが、ここで触れられている内容が個人的には刺さりすぎて。
「思い出は美化される」っていうけど、「それでいいじゃん」って話だし「それこそ思い出じゃん」って思った笑
感想が小学生レベルの幼稚な感じでごめんなさいなんですが、もう少し内容に触れていきます。
大切にしたいと思った3つの考え方
それが
- お金の価値を最大限に引き出せるのは今現在
- お金より時間と健康が大事
- 「思い出をたくさん抱えて死ぬ」気持ちで毎日を過ごしたい
の3つ。
ここで、印象に残ったフレーズをさらに紹介します。
人生を存分に楽しむためには、無意識な自動運転をやめ、自らの意思で思う方向に操縦していかなければならない。
莫大な時間を費やして働いても、稼いだ金をすべて使わずに死んでしまえば、人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになる。
その時間を取り戻すすべはない。私たちの問題は「できる限り人生を充実させるにはどうすればよいか」だ。
見境なく豊かになることではない。
つまり、この本の目的は、富の最大化ではなく、人生の喜びを最大化するための方法を探すことだ。人は死が迫っていないと、合理的な判断ができない。
だから、今を最大限に楽しむことを我慢してまで、遠い未来のために必要以上の貯金をするようになる。
だから、人生の残り時間を意識しよう。
死に対して目を向けないでいると、永遠に生き続けるかのように振る舞ってしまう。
人生の計画のバランスを取ることも難しくなる。
死について考えるのはつらいが、そうしなければ今最大限に楽しめるはずの経験を先送りにしてしまう。
まるで人生最後の月に、それまで我慢してきた経験をすべて簡単に実行できるかのように。
言うまでもなくそれは不可能であり、そんなふうに考えるには完全に不合理だ。金から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下していく。
経験を楽しむ能力が年齢によって変わってくるのなら、能力が高いときにたくさんの金を使うことは理にかなっている。
経験から価値を引き出しやすい年代に、貯蓄をおさえて金を多めに使う。リスクを取らないリスク
デメリットが極めて小さく、(あるいは失うものが何もなく)、メリットが極めて大きい場合、大胆な行動を取らないほうがリスクとなる。
今、リスクを取れないなら、いつ取れるのか?
本当にやりたいことを探したいのなら、リスクを取るときがあってもいい。
大胆に行動するための3つのポイントは
1 あなたがどれくらいリスクを取ろうが、どんな大胆な行動に出ようが、一般的にそれは人生の早い段階が良い
2 行動を取らないことへのリスクを過小評価すべきではない
3 「リスクの大きさ」と「不安」は区別すべき
である。
私たちが一番恐れるべきは、「80歳になったときに潤沢な資産があるか」ではない。人生と時間を無駄にしてしまうことなのだ。
自分の人生を何度でも見つめ直せる良書
「DIE WITH ZERO」は、個人的には本当にたくさんの人に読んでもらいたい一冊だと思っています。
自分の場合、2021年3月末で公務員を辞めて、レールに乗った人生から脱輪しました←
正確には脱出しました。
ちょっと話が逸れますが、2020年の冬頃に読んだ「投資家みたいに生きろ」という書籍が個人的には人生のバイブルになっていました。
この書籍から、「自分の人生を自分でデザインする」という強いメッセージを感じ、自分の生き方や働き方を考えるきっかけを与えられました。
その当時は、それでも「公務員を辞める」選択肢なんて思い浮かびませんでしたが笑
「DIE WITH ZERO」でも書かれているように「リスクを取らないリスク」の際たる例が、公務員として働くことだと思っています。
退職を決めるに至った経緯を改めて考えると、離婚して失うものが何もなくなり、フラットな気持ちで自分の人生と向き合えるようになり、「リスクを取るならいつとるの?(今でしょ)」と言わんばかりのタイミングでした。
現状はフリーランスとして独立し、不安定な毎日を過ごしながらも、「毎日を必死に生きている」感覚が強くて。
「自分の力で稼げるようになる」という経験に、とても大きな価値を感じています。
来月以降の収入に関して、公務員時代の水準に近づきそうという段階までこれたので、これからはもっと経験にお金をつぎ込んでいきたいし、もちろん健康には最大限注意してるし、「お金から価値を引き出す」ことを意識して「お金を思い出に変換」していきたいですね。
「人生で一番大切な仕事は思い出づくり」
これは自分の中で新たなテーマになりました。
もちろん、人によって状況は様々なので、取れる行動の幅や選択肢も異なります。
ですが、「将来の人生設計を一度しっかり考えてみる」という意味でも、「DIE WITH ZERO」は本当におすすめ。
ということで、2021年で最も印象に残った一冊でした。
そんな「DIE WITH ZERO」なんですが、『Amazonオーディオブック:Audible(オーディブル)』を使うと『無料』でダウンロードでき、朗読された音声を聞くことができます。
いわゆる「聞く読書」ですね。
本来は毎月1,500円の利用料がかかりますが、初月は1冊に限り無料でダウンロード可能。
書籍自体を購入しようと思うと1,700円しますが、それがタダで手に入ります。
なので使わないと損ですよ←
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そんな感じで。
それではまた!