「在宅事件と身柄事件」・「逮捕」って何?を噛み砕いて解説

今日も引き続き刑事事件的な内容を深掘りしたいと思います。

一昨日の記事では池袋の暴走事故についてのホリエモンのラジオ放送に対する感想を、昨日の記事では書ききれなかった部分パート1ということで

「判決後の流れや判決が確定してからどうなるのか」

について深掘りしながら解説しました。

今回は第3弾ということで、

  • 在宅事件と身柄事件
  • 逮捕には3種類ある

この2つについて噛み砕いて説明したいと思います。

在宅事件と身柄事件

今まで取り上げてきた池袋暴走事故事件は「在宅」事件でした。

そもそも、犯罪はいつどんなタイミングで起こるのかはその時々なので何とも言えませんが、事件が起きたら警察署に119番通報が入り、用件と場所を確認して現場に急行します。

現場に事件(事故)を起こした当事者が残っていた場合、その人たちに話を聞いて何があったのか確認しますよね。

例えば万引きした犯人を捕まえた場合を例にすると、取り押さえた店員さんや万引きGメンから犯人を受け取りつつ、状況についてその場で話を聞きます。

「詳しい話は署に行ってから聞きますわ」

みたいなやつは、いわゆる「現行犯逮捕」された後に警察署で根掘り葉掘り事情聴取(取調べ)を受けるという意味合いになります。

ただ、その場では警察官が犯人を現行犯逮捕しましたが、その後も身柄を拘束し続ける必要があるかどうかはまた話が別なんですね。

身柄を拘束し続けるために行う手続き「勾留」と言って、ある特定の要件を満たすと判断できる場合に勾留の手続き(正確には裁判所に勾留の請求)をします。

その勾留の要件には3つあって、

  • 住居不定
  • 証拠隠滅する恐れがある
  • 逃走する恐れがある

これらのうち、どれかに該当すると判断した場合は、警察署から検察庁に身柄を送り、検察官が裁判所に勾留を請求します。

なので、

「詳しい話は署に行ってから聞きますわ」

した後に、その犯人がちゃんと家があって、証拠隠滅する様子もなくて、呼び出ししたら必ず出頭します、みたいな逃走しない感じ(家の人が監視を誓約するとか)だったら、検察庁に身柄を送る前に釈放して、「在宅事件」として扱われます。

そういう訳で、今回の池袋の事件に関しても、起きた被害はとても大きなものではあるんですが、飯塚被告は住居不定でもなければ証拠隠滅の恐れ(交通事故で隠滅しようがない)もないし、逃走は・・・しないでしょ、という感じで、事件としては在宅の状態で捜査をすることになります。

何か悪いことして警察署に行くことになった場合、人によっては一晩を明かすことになるかもしれませんが、大体釈放されて(厳重注意を受けて)帰されることになるので、もしものことがあった場合は覚えておきましょう笑

3種類ある逮捕について

在宅事件と身柄事件の分かれ目には3つの要件(①住居不定、②証拠隠滅のおそれ、③逃走のおそれ)に該当するかどうかという点が端的なまとめでした。

続いて、逮捕には3種類あるという話をしていきたいと思います。

結論から話すと

  • 現行犯逮捕
  • 通常逮捕
  • 緊急逮捕

の3種類です。

まず一つ目の「現行犯逮捕」は上の例でも話したような形で、イメージもつきやすいのではないでしょうか。

「その場で犯行を終えた者」が要件になり、現行犯逮捕は我々一般ピーポーでもできます(万引きGメンはあくまで一般ピーポーです)。

二つ目の「通常逮捕」というのは、その場で犯人の確保はできなかったけど、その後の捜査により証拠を集めて犯人を特定することができて、裁判所から「逮捕状」を出すよう請求し、裁判所から出された逮捕状を持って本人(犯人)のところへ突撃するやつですね。

通常逮捕できる要件としては、条文に書いてあることをそのまま書くと

「罪を犯したと疑うに足りる相当な理由がある場合」

に通常逮捕することができます。

法律ってややこしいんですけど、こうやって色々と細かく理由があるので人権が確保されるという側面もあります。

そういう訳で、捜査をして証拠を集めて逮捕状を裁判所から受け取ってから犯人を逮捕しに行くという流れになります。

じゃあ三つ目の「緊急逮捕」ってなんやねんって話ですが、これは先に条文を参照すると

「罪を犯したことを疑うに足りる充分な理由がある場合で、急速を要し、裁判官の逮捕状を求めることができないときは、その理由を告げて被疑者を逮捕する」

ことができます。

難しいですね。

要するに緊急逮捕の場合は「先に逮捕」、「後から逮捕状を請求」という流れになります。

通常逮捕とは手続きの順番が異なるという点と、逮捕できる要件も異なります。

通常逮捕は「相当な理由」なんですが、緊急逮捕の場合は「充分な理由」ということで、緊急逮捕の方が要件は狭くなります。

緊急逮捕の例としてよくあるのが、覚せい剤の所持事案(世間的には一般的ではないですけど、事件としてはかなり多い)です。

警察官がパトロールしていて、不審者に声をかけたら明らかに挙動がおかしく、持ち物検査したら白い粉が見つかり、話をきいたら・・・って感じです。

その時点では白い粉=覚せい剤と断定できたわけではないけど、「罪を犯した可能性がほぼかぎりなく100%に近い」ということで緊急逮捕が可能になります。

その後、警察官が裁判所に逮捕状を請求しに行って、発行された逮捕状を本人に示す、みたいな流れになることが多いです。

これはテレビで定期的に放送される「警察密着24時」みたいな番組ではあるあるな展開ではないでしょうか。

当事者にならないことが何より

ここまで3回にわたって色々物騒な話題を取り上げましたが、どれも知っておいて損はない、一種の教養的な知識として

「そうなんだー」

くらいに思ってもらえたら嬉しいです。

事件事故の起こした側はもちろんあってはならないんですが、できれば被害者側にもならずに済むことを祈りたいですね。

被害者側も結構な回数の取調べを受けたり、現場の案内をするように頼まれたり、場合によっては裁判で証言台に立つこともあるので、精神的な負担に加え、物理的(時間的)な負担も想像以上に大きいです。

今回の記事を通して何かしらの気づきになったら、って感じで今日はこれで終わりにしたいと思います。

また明日からはVoicyのアウトプット投稿に戻ると思うので、そちらもまた覗きに来てもらえたら嬉しいです。

それではまた。

この記事を書いた人

masatoshi

一人暮らしの日々の暮らしをちょっと豊かにする生活改善情報やお金のことを主に発信しています/物件選びのコツ、引越し、家計管理術、資産運用実績、生活改善情報、愛用品・生活家電レビュー、Voicyアウトプット/一人暮らし歴12年目突入/賃貸物件6件目/バツイチ/国家公務員一般職からフリーランス独立/Web制作/Webマーケティング/Web制作×Web広告の定額サービスは「ウェブサイト」から↓↓