知って損はしない日本の刑事事件の流れについて【以外と知らない事】

今日は昨日に引き続きな内容で書いていきたいと思います。

昨日のブログでは、ホリエモンがVoicyで投稿していた「池袋暴走事故の判決を受けて飯塚被告の今後について推測・解説します」を聞いた自分の感想と憶測を書きました。

触れた内容についてはリンクを貼っておいたので興味のある方は覗いてもらうとして、今日触れようと思うのは下記の内容についてです。

  • 判決が言い渡された後はどうなるのか
  • 司法制度について
  • 刑が確定したらどうなるか

当時の実務を思い出しながら今回の事件に当てはめつつ順番に解説していきたいと思います。

判決が言い渡された後の手続きについて

まず、判決を言い渡されると、その日に刑が確定するわけではありません

確定後の流れを解説する前に、日本の司法制度について先に触れておきたいと思います。

中学生の頃に学んだかは忘れましたが、日本の司法制度は「三審制」という制度をとっています。

1回目の裁判は、簡易裁判所・地方裁判所(全国47都道府県に設置)で行われます(地方裁判所に付随する形で地方検察庁が存在します)。

判決の言い渡しをうけて14日以内であれば、判決の内容が不服だということで「控訴」することができます。

控訴すると控訴審裁判が高等裁判所(全国8か所)で開かれます(高等裁判所に付随する形で高等検察庁が存在します)。

控訴審で判決が言い渡される(大体「控訴棄却」という一審判決を維持する判決が出ます)と、再度不服を申し立てることができます。この時は「上告」と言います。

3回目の裁判は最高裁判所(東京)で裁判が行われます(最高裁判所に付随する形で最高検察庁が存在します)。

大体の事件は取るに足らない(言い方があれですけど)事件なので、法廷が開かれることなく、申立人から提出された書面の内容を見て「上告棄却」(一審・控訴審の内容を維持する)判決が出ます。

それでも不服だと何かしら法定手続きができたはずですけどそれは置いておき(名張毒ぶどう酒事件とかで調べると未だに続いているので興味のある方は検索してみてください)、最長でここまで争って刑が確定します。

そういう訳で今回の場合、判決が言い渡されて現在(2021年9月5日)は控訴申立期間中です。

控訴を申し立てると刑は確定せず、控訴審が開かれます。
控訴を申し立てなかったら刑は確定します(今回の場合は禁固5年)。

一般的には、控訴を申し立てた後のスケジュール感としては大体3ヶ月くらいで控訴審判決が言い渡されます。

が、控訴を申し立てた被告人(または弁護人)がゴリゴリに争ってくる場合(新しい証拠が出てきたとか、一審の審理には不十分な点があったとか、もはや難癖つけてるだけじゃんみたいなことはよくある)、控訴審も若干長引くこともあるので、それでも半年くらいで控訴審判決が言い渡されるかなって感じです。

この点、ホリエモンはもっと長い期間で話していましたが、東京高裁の場合は事件の件数が名古屋に比べて確か5倍くらい多いので、審理に時間がかかるのも無理はないかなと言う印象です。

控訴審で判決が出てさらに上告した場合のスケジュール感は自分も実務を経験していないからざっくりですけど、判決が出るまで短くて半年程度、平均したら1年くらいかかるのかなってイメージです。

在宅事件の場合の身柄の拘束力と確定後について

今回は在宅事件だったので、判決が言い渡されたらすぐに刑務所(最初は拘置所)に収容されるわけではありません

判決が確定するまでは身柄を拘束する根拠がなかったようなあったような・・・もう曖昧なんですが、記憶が正しければ、在宅事件で実刑判決を受けた場合、判決が確定してから検察庁からお呼び出しの電話をして、荷物を準備させて本人を検察庁まで出頭させた記憶です。

検察庁で身分確認とか根拠を示して、拘置所まで本人を護送して拘置所職員に引き渡してこちらから手は離れる、みたいな覚えです。

なので、現時点で飯塚被告は控訴するか悩みながら我々と同じように生活をしている(はず)です。

確定すると「検察庁→拘置所→刑務所」の流れで動きます。

刑務所には色々区分があって、新入りが入るところとか、長期専用のところとか、薬物の人が入るところとか、女性専用とか、少年専用とか、この辺は詳しくないけど色々あります(本人がやった内容や刑期で異なるということ)。

入った後は刑務所内で作業をしながら日々を過ごす訳ですが、出口戦略?として「仮釈放」という制度があります。

これは、刑期の半分か2/3を越えて、刑務所内で特に問題を起こさず、社会内で矯正させることを検討してもいいのでは?っていう受刑者に対して与えられる制度です。

仮釈放が認められると刑の残執行期間は普通に外に出られて、その期間は「保護司」と言われる社会内更生を助ける専門家?みたいな人と二人三脚で更生に努めます(週に一度面会をしたり、いろんな約束事を取り決めています)。

これらを踏まえて今回のケースに当てはめると

判決後の流れ、在宅事件の身柄がどのように拘束されるのか、確定後ってどうなるのかこれまたつらつらと書いてきた訳ですが、これを踏まえて今回の飯塚被告の状況で考えてみると、この方、現在90歳です。

思ったよりご高齢・・・。

控訴せずに一審で判決が確定した場合、9月中頃に確定して、入所の日程調整を考えても11月には刑執行指揮になると思います。

そこから5年間。

多分、刑務所内で最期の時を迎えることになるのではないでしょうか。

控訴・上告し、いわば判決確定の先延ばし(多分1年半くらいは延ばせる)をした場合、その間は立場こそあれだけど日常生活を送ることは可能です。

ただ、それをすると「控訴だなんて、結局反省なんてしてないじゃないか」「余生を娑婆で過ごしたいのか」という国民の声が必ず紛糾するでしょう。

被害者の方の心情を察するとそれも当然です。

自分が被告人の立場に立った時、もちろん反省や謝罪の気持ちというのは前提であるとしても、刑が執行されたらきっともう戻ってこれないというのは、、、なかなか決断することはできないですね。

どこまで行っても人間の命は平等ですからね。

被害者の方を思えば「控訴なんてしてくれるなよ」って話ですけど、それを受け入れることは(きっと)人生の終わりを覚悟しないといけなくて。

この疑問に答えがあるわけではないですけど、ちょっと考えさせられたなというのが今回の投稿の締めということにしたいと思います。

本当はもっと書きたい内容があったんですけど、それは追々小出しでまとめていきたいと思います。

だらだらと書いてしまいましたが、最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます。

他にもアウトプット記事だったり、本来は一人暮らしの生活改善情報ネタを投稿しているので良かったら他の記事も覗いてみてください。

それではまた。

この記事を書いた人

masatoshi

一人暮らしの日々の暮らしをちょっと豊かにする生活改善情報やお金のことを主に発信しています/物件選びのコツ、引越し、家計管理術、資産運用実績、生活改善情報、愛用品・生活家電レビュー、Voicyアウトプット/一人暮らし歴12年目突入/賃貸物件6件目/バツイチ/国家公務員一般職からフリーランス独立/Web制作/Webマーケティング/Web制作×Web広告の定額サービスは「ウェブサイト」から↓↓